松江市出身のプロボクサー三代大訓選手が8月21日、現役引退を正式に表明しました。ライト級日本チャンピオンに輝いたあと、世界チャンピオンの夢はかなわず、プロ・アマ15年のボクサー人生に幕を下ろします。

三代大訓さん:
6月14日に行われた試合を最後に現役を引退させていただこうかなと思います。

8月21日、現役引退を正式に表明した三代大訓選手。
7月、TSKの取材に応じた際にすでにその決意を固めていました。

三代選手は、松江市出身で現在30歳。
今年3月、ライト級日本チャンピオンのタイトルを返上。
6月、世界ライト級王者への挑戦権をかけた試合に挑みましたが、2021年東京オリンピックライト級金メダリストで世界選手権3連覇の実績を持つ、アンディ・クルスに敗れ、世界チャンピオンの夢はかないませんでした。

三代大訓さん:
力の差を感じた。世界の壁を感じた。
自分のボクシングの限界を痛感したことが理由です。

高校時代にボクシングを始めた三代選手は、中央大学に進学後、アマチュアの世界で腕を磨き、プロに転向。
日本チャンピオンの座をつかみました。

キャリア15年で20戦17勝6KO勝ち。
ボクシング不毛の地と言われる島根から、初の世界チャンピオン誕生への期待を抱かせました。

三代大訓さん:
世界チャンピオンにはなれなかったですけど、歩んだ15年は自信を持って良いボクシング人生。充実したボクシング人生だったと思います。当時の僕のように、素質がなくてもエネルギーを持て余しているような人の力に、どんな形か分からないけどなれたらなという思いがある。

引退後の身の置き方について、まだ何も決まっていないということですが、後進の育成に意欲も見せていました。

TSKさんいん中央テレビ
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