平川翔也アナウンサー:
TSKとJALとのコラボ企画です。
スタジオには、客室乗務員でJALふるさと応援隊の松崎愛己さんをお迎えしてお送りします。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
よろしくお願いします。突然ですが、平川さんは最近、花屋さんに行かれたことはありますか?
平川翔也アナウンサー:
なかなかないですね…最近は花を贈る機会がなかったので、結構前ですね。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
記念日など何か特別な理由があるときが多いですよね。
そんな花屋さんにもっと気軽に足を運んでいただこうと、ユニークなスタイルで営業している店を取材しました。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
お花や植物がすごくたくさんありますね。お花のいい香りもします。
GrandChainon・兄 福間大祐さん 弟 将司さん
こんにちわ。
迎えてくれたのは福間大祐さん(38)と将司さん(30)。
2人は兄弟で、出雲市で花とスイーツの店、「GrandChainon(グランシェノン)」という店を開いています。
店内は、観葉植物などが並ぶナチュラルな雰囲気。
ショーケースには、見た目も華やかなケーキに、宝石のようなショコラが並びます。
「花屋」をフローリストの兄・大祐さんが、「スイーツ」をパティシエの弟・将司さんがそれぞれ担当します。
福間さん兄弟は大田市生まれ、母が約40年前から生花店を営む実家で、幼少期を花に囲まれて過ごしました。
2人はそれぞれ進学し、家業を継ぐ考えはありませんでしたが、10年ほど前、転機が訪れました。
母親の病気をきっかけに大祐さんが店を手伝うようになり、花屋を継ぎたいと考えるようになりました。
GrandChainon・フローリスト 福間大祐さん:
好きな花をひとつ選んでみませんか。
花の技能士の資格を持つ大祐さん自慢の生花コーナー。
全国各地から取り寄せた季節の花々が並びます。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
「このお花が特に好きです」
松崎さんが選んだのは、この時期の花、ひまわり。
これをメインにブーケを作ります。
GrandChainon・フローリスト 福間大祐さん:
(ひまわりが)黄色とオレンジの中間みたいな色ですので、ちょっと淡いピンクも入った薄いオレンジとか。
迷うことなくあわせる花を選ぶと、手際よく見た目を整えていきます。
そして…。
GrandChainon・フローリスト 福間大祐さん:
できました。こんな感じです。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
とてもすてきです。
ひまわりにマリーゴールドやカーネーションをあわせたフレッシュで涼し気なブーケが仕上がりました。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
ラッピングも外すのがもったいないぐらいですね。
GrandChainon・フローリスト 福間大祐さん:
これはラッピングを外さずに飾れる花束になってます。
県内では取り扱う店がまだ少ないという「マジカルブーケ」。
ラッピングを取らずそのまま飾ることができる、まさに“魔法の花束”です。
流行りを先取りするよう品ぞろえを心掛けている大祐さんですが、「花」だけではない魅力が欠かせないと考えるようになりました。
GrandChainon・フローリスト 福間大祐さん:
もっと花屋さんに来ていただきたいと思って、集客力のあるパティスリーとやりたいと考えて。
そのとき思い浮かんだのが、当時、東京で修行中だった弟の将司さん。
すでに国内最大級のコンテスト『ジャパンケーキショー』のチョコレート部門で2年連続優勝するなど実力も備えていました。
将司さんも島根に戻ることを決意。
3年前にこの店をオープンしました。
その将司さんが手がけるのは、花の魅力をまとわせたケーキ。
ほかにはない個性的なスイーツを目当てにした客も訪れるようになり、手ごたえを感じています。
GrandChainon・パティシエ 福間将司さん:
私のスペシャリテでもあるローズブランというバラのケーキを仕上げていくので、ナパージュという艶を出すものをかけていきます。
特別にケーキの仕上げを体験しました。
GrandChainon・パティシエ 福間将司さん:
外側からぐるーっと。そしたらサッと上を薄く、力を抜いていただいて。
ムースの表面に艶を出したら、丁寧にタルト生地の上に食用のバラをトッピングして、仕上げに金箔を添えます。
GrandChainon・パティシエ 福間将司さん:
ありがとうございます。これで完成です。すごくお上手です。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
難しかったです。
美しく、華やかな見た目に思わず笑顔になります。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
バラの香りが口いっぱいに広がります。ライチのフレッシュな香りも感じます。すごくおいしかったです。
GrandChainon・パティシエ 福間将司さん:
ありがとうございます。このケーキはですね、奥出雲薔薇園さんの『さ姫』というバラの品種を使ってまして、華やかな香りのケーキになっています。花屋で育ってパティシエとして成長した私だからこそ作れるケーキとしてお出ししております。
花とスイーツの「異業種」コラボ。
支えとなっているのはお互いへの信頼です。
GrandChainon・フローリスト 福間大祐さん:
おいしくて新しいケーキをどんどん販売してくれるので、とても心強い存在です。
GrandChainon・パティシエ 福間将司さん:
やっぱり、花は兄に任せておけば彩も華やかですし、それで喜んでいただけるお客さんもたくさんおられるので、頼りになる存在です。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
これからのお二人の将来の夢ですとか、やりたいことなどありますでしょうか。
GrandChainon・パティシエ 福間将司さん:
より多くの方にグランシェノンというブランドを知っていただいて、最終的に、全国に花とお菓子を通してあたたかなつながりを生み出せたらいいかなと思っています。
GrandChainon・フローリスト 福間大祐さん:
普通の花屋だとできないことも(この店では)いろんなことができるので、お客さんとか贈られた相手の人に幸せがつながっていけるような、そういうお店を目指して頑張っていきたいと思っています。
兄弟の絆が生み出す「幸せの連鎖」。
花とスイーツの力を信じて、その輪を広げていきます。
平川翔也アナウンサー:
花屋とパティスリー、しかも兄弟のコラボ、楽しいお店でした。
そちらのブーケもとても素敵ですね。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
はい。夏らしくさわやかに仕立てていただきました。
お客さまに笑顔を届けようとするお2人の人柄にひかれましたし、ふらっとカフェに入るような気持ちでお邪魔できるお店の雰囲気も素敵でした。
平川翔也アナウンサー:
お店ではこの土日、イベントも開催されるということです。
松崎さん、ありがとうございました。
JALふるさと応援隊・松崎愛己さん:
ありがとうございました。