FNNのカメラが遭遇したのは、鹿児島県での土砂崩れ現場。
住宅の裏にある壁の一部が倒れ、住宅にめり込んでいます。
男性:
ドカーンドカーンと2回くらい音がして、「なんだろう?と思って勝手口から見たらここが倒れていた。
九州を横断した台風12号。
鹿児島県を中心に被害が相次ぎました。
復旧作業が行われていた鹿児島市では、突如降り出した雨によって作業が中断していました。
発生からわずか8時間後という異例の早さで上陸した台風12号。
現地では急発生台風に焦りの声がありました。
特徴の1つが、発生から上陸までの早さです。
19日の衛星画像の、鹿児島県の南にあるのが、今回台風12号に発達した熱帯低気圧です。
この時点で気象庁は、台風に発達する可能性は低くなったとしていました。
しかし、2日後の21日午前3時に台風に発達する見込みと発表。
そして21日の午前9時には台風となり、そこからわずか8時間後の午後5時過ぎ、鹿児島県に上陸したのです。
21日に道路が冠水した鹿児島市内の様子を撮影した男性は、当時の状況を「水位の上がり方が急激だったので、すごく恐怖を感じた。いきなり台風になったという報道を見て、もちろん準備もしていないですし、ここまでなるとは思いませんでした」と説明しました。
鹿児島市内の寿司店では、通常の台風とは違った対応に追われたといいます。
すし輝・西頭直樹さん:
大雨が降るっていう予想はもともとあったので、(仕入れ量は)多少落としていたんですけど…。お米は確かに通常よりもちょっと余ったかなと思います。(台風と知っていたら)減らしたかなと思います。
地元の人からも「(台風の)予定ではなく学校に行ったので、ずぶぬれで帰ってきましたね。分かってたら送り迎えの予定を立てられたが、急きょだったので…」「一回台風ではないみたいな、その後台風みたいになってびっくりして、飛行機が飛ぶか飛ばないかとか、(千葉県から)妹も来たので心配で」と戸惑いの声が聞かれました。
台風12号は22日午前中に熱帯低気圧に変わりましたが、鹿児島県では引き続き土砂災害に警戒が必要です。