さまざまな事情で「子ども食堂」を利用している東京の子どもたちが、西川町で川遊びを楽しんだ。人生初の魚のつかみ取りなど、山形の自然を満喫した。

(リポート)
「首都圏から来た子どもたちが西川町の大井沢の川で魚のつかみ取りを楽しんでいます」

川に放されたたくさんのニジマスやイワナ。
そのつかみ取りに夢中になっているのは、21日に東京からやって来た子どもたち9人と付き添いの学生ボランティア。
子どもたち9人のうち5人は、東京・豊島区にある子ども食堂を利用している。

子ども食堂は、「両親の共働き」や「経済的な事情」などさまざまな理由で家族一緒にご飯が食べられない子どもに、無料または格安で栄養ある食事を提供する“地域の居場所”。

西川町は、この子ども食堂を支援する企業と協定を結んでいる縁で、「子ども食堂を利用している子どもたちに自然の中で思い切り遊びを楽しんでほしい」と、2年前から毎年子どもたちを招いて「自然体験塾」を開いている。

人生初の魚のつかみ取りに子どもたちは…。

「楽しいけど、魚が気持ち悪いからつかめなかった。裸足の足の裏が痛かった」

お昼ご飯は、自分たちで捕った魚を串刺しにして炭火焼きでいただく。
じっくりと1時間、炭火で焼き上げた魚のお味は?

「とてもおいしいです」

子どもたちにとっては貴重な体験ができた1日となった。

(子ども食堂を支援するローヤルエンジニアリング・水登健介社長)
「都会で経験できないことを、いろいろ経験・体験してほしいなと思ってやっている。今年で3年目でいずれも夏に体験をやっているので、ぜひ冬の企画を西川町のみなさんとしていきたい」

「自然体験塾」は2泊3日で、23日は月山湖でカヌーを体験する予定。

さくらんぼテレビ
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