兵庫・神戸市のマンションで20日夜、住人の女性が男に刃物で刺され殺害された事件。
被害に遭ったのは、保険会社で働く片山恵さん(24)です。
職場の関係者は片山さんの印象について、「(仕事ぶりは)すべてにおいて丁寧で、説明も分かりやすく、すごく頭の良い方。どんなに最期しんどかっただろうということしか想像できない」と話します。
司法解剖の結果、片山さんの死因は失血死と判明。
胸の刺し傷の中には肺にまで達するものもあったということです。
捜査関係者によると、凶器とみられる血の付いた刃物が見つかったのは、現場マンションから40メートルほどしか離れていない駐車場。
また、1階エントランスの防犯カメラには、事件当時の状況が記録されていました。
20日夜、1人で帰宅した片山さんがオートロックの扉を開けた直後、男が片山さんの後ろからマンションに侵入。
さらに、エレベーター内の様子が分かるモニターには、男が刃物を手に片山さんを羽交い締めにする様子が映り、住人がその状況を目撃していました。
片山さんはこの時、男に刺されたとみられています。
片山さんを刺した男は、マンションの外階段を使って6階から逃走したとみられていますが、その後の詳しい足取りについては分かっていません。
警察は駐車場で見つかった血の付いた刃物について、男が逃走中に捨てたとみて調べるとともに逃げた男の行方を追っています。