三陸道・山田南ICから北へ約1.8キロ、国道45号線沿いに位置する「道の駅ふなこし・いぐべす」(岩手県山田町)が、7月にリニューアルオープンしました。
旧「産直広場・ふれあいパーク山田」を改修した施設は、地元の方言で「行きましょう」を意味する“いぐべす”の愛称で親しまれています。
今回のリニューアルで新設された「展望テラス」からは、船越半島や山田湾の美しい景色を一望できます。
物販・産直エリアには、山田町の昔ながらの特産品やその特産品を進化させた商品も並んでいます。
米粉やゴマなどから作られる名物「山田せんべい」は、江戸時代から伝わる郷土菓子です。
さらに進化系として登場した「山田せんべいカレーパン」は、揚げせんべいを衣に使い、ザクザク食感が楽しめる商品です。
そのほか物販・産直エリアには、イカで作られた「いか徳利」や、同じく木村商店が作る手作り弁当が並びます。
食堂では、三陸の海藻や海の幸をトッピングした「磯ラーメン」など山田町ならではの料理を味わうことができます。「磯ラーメン」の麺は、産小麦にワカメを練りこんだ、緑色の特製麺を使っています。
食後には、山田湾の海の色をイメージしたラムネ味の「碧いソフトクリーム」もおすすめです。
26年前に山田町初の道の駅として建てられたこの施設は、山田町特産品販売協同組合の川村将崇さんとって思い出深いところだといいます。
川村さんは「自分の祖父の代から組合員としてお世話になっているので、やはりここを無くしたくない」と語ります。
今後は、漬物や発酵食品など地元の得意分野を活かした加工・販売・流通までを可能とする施設を目指すということです。