80年前、広島で原爆に遭遇し犠牲となった岩手県出身の元宝塚俳優・園井恵子を偲ぶ法要が、8月21日に岩手県盛岡市で営まれました。参列者は平和への思いを新たにしました。
園井恵子の墓がある盛岡市の恩流寺では、有志でつくる「語り継ぐ会」のメンバーが毎年、命日に法要を営んでいます。
旧松尾村出身の園井は15歳で宝塚音楽歌劇学校に入学、映画「無法松の一生」でヒロインを演じるなど活躍しました。
しかし1945年公演先の広島で被爆、その年の8月21日に32歳の若さで亡くなりました。
終戦から80年の2025年の法要には、約30人が参列し平和への思いを胸に静かに手を合わせていました。
園井恵子を語り継ぐ会 柴田和子会長
「園井さんの生涯を通じての教えの多い人生、そういった生き様を平和でなければ希望も夢もかなわない、寸断されてしまう。そういうことを再度この80年を機に伝えていきたい」
参列者は最後まで夢に向かって全力で生きた園井恵子の遺志を未来につないでいくとの思いを新たにしていました。