夏の厳しい暑さで乳牛が夏バテ状態になり牛乳の質や生産量にも影響が出ていることから農家は暑さ対策などを工夫しています。

横になり大きく体を揺らしながら呼吸する牛たち。
夏バテしているとみられます。
90頭の牛を飼育するみやき町の大富牧場では年間約650トンの牛乳を出荷していますが、この時期は食欲が落ち餌を食べなくなるといいます。

【大富牧場 大富力さん】
「牛乳の成分も下がるし量も少なくなる。自分の体を維持するためにも使うので牛乳も1割から2割は減る」

出荷する牛乳の量が減っても買い取りのキロ単価は変わらず経営にも大きく影響します。牛の飼育は20度前後が適温とされるため大富牧場では扇風機を増やし、少しでも牛舎内の温度を下げるようにしています。

【大富牧場 大富力さん】
「扇風機に角度をつけて外気を中に入れて中の温かい空気を外に出すようにそして新鮮な空気を取り込めるように工夫している」

このほか、餌やりの時間を比較的涼しい朝と夜に変えるなど、牛のストレスを軽減するよう工夫を重ねています。

【大富牧場 大富力さん】
「霧状のものを飛ばして気化熱で牛舎の温度を下げる試みをされているところが多いのでそれもちょっと考えている」

JAさがによりますと県内25の酪農家では今年は例年より早い6月ごろから搾乳の量が減り始め、県内全体の1日にとれる牛乳の量は6月と比べ約15パーセント減少しています。例年11月ごろに回復するということです。

サガテレビ
サガテレビ

佐賀の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。