戦争の悲惨さや平和の尊さを永く伝えていこうと、宮城県美里町ではこの時期、原爆が投下された長崎に、中学生を派遣しています。8月20日は、長崎を訪問した生徒たちが、学びを振り返る研修が開かれました。

グループ発表
「原爆は年齢問わず、無差別に多くの人を恐ろしい姿に変えるもので、二度と使ってはいけない」

この平和研修は、非核平和都市宣言を採択する美里町が戦争の体験を次の世代につなげていくため、約20年前から行っているものです。

生徒たちは7月、戦争資料を展示している石巻市の「平和資料館」で事前学習を行い、長崎で起きたことを学びました。

そのうえで実際に長崎を訪れ、8月9日に行われた平和祈念式典に出席。全国から集まった同世代と一緒に学び、なぜ戦争が起こり、どうしたら防げるのかを考えました。

20日は参加した生徒が集まり、これまで学んだことを共有しました。

参加した生徒
「僕は祈念式典で平和の宣言や誓いを聞いて、もう二度と戦争をしてはいけない。核爆弾を使ってはいけないという、長崎の人の強い気持ちを感じたことが、長崎で一番印象に残りました」

平和のために何ができるのか、意見を交わしていました。

中学2年生
「長崎の戦争のことについて詳しく聞けたかなと思います。周りの人とかに伝えて行きたいです」

中学3年生
「実際に見ることによって、本当に平和が大切なんだと改めて感じた」

町は、今後も平和研修を続ける方針です。

仙台放送
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