新たな総合病院の公募を行っていた宮城県富谷市は、8月20日午前、「東北医科薬科大学」を運営事業者に決定したと発表しました。

富谷市 若生裕俊市長
「学校法人東北医科薬科大学が決定したことを報告します」

この公募は県が主導した仙台医療圏の病院再編構想で、仙台市青葉区の東北労災病院が富谷市に移転する計画が頓挫したことを受け行われていたものです。

正式に応募書類を提出したのは東北医科薬科大学のみで、有識者による選定委員会で審査が進められていました。

富谷市 若生裕俊市長
「富谷町の時代から総合病院の誘致は念願であり、市民の皆さんの大きな願いでもあった」

富谷市を含む黒川地域では救急搬送にかかる時間が県平均を上回る課題を抱えていました。

東北医科薬科大学は宮城野区福室と若林区大和町で総合病院を運営しています。

この2つの病院を再編し、富谷市に救急センターや内科・外科などを備えた140の病床を確保、将来的には200床に増設する計画です。

新病院は、富谷市が明石台に2031年度に開院する予定です。

仙台放送
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