岩手県盛岡市緑が丘の商業施設「アネックスカワトク」が、2025年8月18日に36年の歴史に幕を下ろした。最後の営業日となったこの日は大勢の買い物客が訪れ、閉店セレモニーには地域住民など約1300人が集まり、長年愛されてきた商業施設との別れを惜しんだ。
地域に愛された36年の歴史
アネックスカワトクは1989年にオープンし、36年にわたって地域の人々に親しまれてきた。
しかし、来店客数の落ち込みなどを理由に2025年1月の閉店が発表されていた。

施設内に設けられた寄せ書きコーナーには感謝の言葉や思い出が数多くつづられていて、地域の人たちにとって特別な存在だったことがうかがえる。
最後の営業日にも、多くの買い物客が訪れ別れを惜しんだ。

開店当初から勤務してきた関勉さんは、感慨深げに「楽しいことも大変なこともいろいろあったが、お客様に支えられた36年間だった」と振り返った。
「ありがとう」の声と大きな拍手
そして午後7時…
川徳の斎藤英樹社長は「36年ご愛顧いただきまして誠にありがとうございました」と最後の挨拶を行った。

営業終了後に開かれたセレモニーでは、地域住民など集まった約1300人から「ありがとう」の言葉とともに大きな拍手が送られた。

最後の日に訪れた客からは「今東京に住んでいるがお盆休みをずらして来た、終わりだというので。寂しい、とにかく寂しい」「買い物だけではなくて地域の拠点で交流の場にもなっていた。子育てをしている時の思い出もあったので、ぐっとくるものがあった」といった声が聞かれた。

地域住民の暮らしを36年間支えてきたアネックスカワトクは、多くの人に見守られながらその歴史に幕を下ろした。
(岩手めんこいテレビ)