宮城県名取市の回転寿司チェーン店「はま寿司名取杜せきのした店」で、3歳の女児がアイスクリームの容器に口をつけた直後、体調不良を訴え緊急入院していたことが分かった。容器には消毒用洗剤が付着していたという。
アイスの容器に口をつけ舌のしびれ その後入院
体調不良を訴えたのは、17日午後2時ごろ、家族とともに「はま寿司名取杜せきのした店」を訪れていた3歳の女児。提供された「はまアイス」の容器に口をつけたところ、舌のしびれを感じたという。
その後、食事を終えて帰宅したが、発熱や嘔吐などの症状が現れたため、仙台市内の病院に緊急入院した。命に別条はなく、19日に退院した。
容器から洗剤が漏れ付着 別の客からも異臭報告
同じ17日、店舗には別の客からも「アイスの容器から異臭がする」との指摘が寄せられていたが、健康被害の報告はなかった。店舗側が調査を行った結果、18日の営業終了後に原因が判明。従業員が冷凍庫の上に、消毒用洗剤のスプレー容器を横にして置いていたことが発端とみられる。容器から漏れ出した洗剤が冷凍庫内に流れ込み、保管していたアイスクリームの容器に付着してしまったという。
保健所が立ち入り50個以上を廃棄
18日には保健所による立ち入り検査が実施され、洗剤の混入経路や管理体制について指導を受けた。店舗では冷凍庫を洗浄した上で、同じ場所に保管されていた約50個のアイスをすべて廃棄した。
「ルール逸脱が原因」はま寿司が謝罪と再発防止を表明
「はま寿司」は女児とその家族に謝罪したうえで、次のようにコメントしている。
「今回の事案は、マニュアルのルールから逸脱したため発生しました。今後同様の事態が再び発生しないよう、全従業員に対しマニュアルを再徹底し、管理体制の強化に努めてまいります」