1年3カ月ぶりに3者がトップ会談を行いました。九州新幹線長崎ルートの新鳥栖ー武雄温泉間をめぐり、佐賀県は長崎県やJR九州と意見を交わしました。
県庁を訪れた長崎県の大石知事とJR九州の古宮社長。
山口知事と九州新幹線長崎ルート新鳥栖ー武雄温泉間の整備方式やルートについて、約1時間にわたり非公開で意見を交わしました。
3者の意見交換は去年5月以来1年3カ月ぶり2度目の開催です。
佐賀県は多額の費用負担と在来線の利便性低下などを理由に佐賀駅を通るフル規格に反対しています。
19日の意見交換ではルートや財政負担の問題が顕在化している北陸新幹線をひとつのテーマとし意見を交わしました。
【JR九州古宮洋二社長】
「財源問題については北陸新幹線とうちの九州新幹線と条件が違うので、財源問題についてはわれわれの3者で国の方に働きかけていく方がいいのではと話した」
国やJR九州と同様、佐賀駅を通るフル規格での整備を求める長崎県は、合理性の高さを改めて主張し、議論の材料にするためにもアセスを国の負担で行うべきとしました。
【長崎県大石知事】
「実際にどれくらいかかるのかといった試算を国に求めるべきじゃないかと提案した。アセスに関しては実証していかないといけない。どういう方向に進むにしてもそれはやっておくべき」
一方、山口知事は
【佐賀県山口知事】
「きょうは3者ともに国の責任で頓挫したといううちの特殊理由だから、それに対して国に対し追及していこうと一致したので。やみくもに進めても後で問題が発生しする。ここできっちりと3者でもしフル規格で何かやるのであれば、しっかり合意をした上でやらなければいけないというふうに申し上げた」
今後の3者の意見交換についてはできるだけ早い時期に実施したいとしていて、国に対し新たな議論につながるよう提案してほしいとしています。