高知市長浜のマンションの一室にあるアームレスリング道場「はるジム」。ここでは、週に1回仕事終わりの愛好家たちが、午後7時過ぎから集まって鍛錬を重ねています。

道場生:
「ストレス発散というか、日々の嫌なことも忘れるような環境で。生活の拠点というか中心になってますね」

皆さんよくご存じの「腕相撲」から生まれたのが「卓上の格闘技」とも言われる「アームレスリング」。国内の競技人口は5千人ほどと言われています。そして、「はるジム」は高知県内に3つあるアームレスリングジムの一つです。

はるジム会長・片岡貴さん:
「個人的には自由に気ままに子供らが来ても楽しくできる道場をメインでやってる」

はるジムの道場生は30人ほどで、小学生から50代までの男女が通っています。そんな道場生の目標となっているのが、年に1回行われる全国大会での入賞、さらにその先にある世界大会です。

2023年全国大会90キロ級優勝・道場生:
「大会はみんなでワイワイしながら鍛えて、大会みんなで行ったりして勝って仲間って感じも楽しい」

全国大会は誰でも参加可能(年齢の規定あり)。大会は、男女別で格闘技と同じく体重別の階級に分かれ、時に厳しい減量を伴うといいます。

基本的なルールは「腕相撲」と同じですが、アームレスリングは専用の台を使い、片方の手はグリップを握ります。重要なのが相手の手の握り方。

Q手の握り方は大事?
「すごく大事です」
「押さえる場所だったり」
「自分が有利なポジションにもっていく」

相手の親指の付け根を抑え込むように握るのがミソだといいます。

片岡会長:
「この状態(しっかり握った状態)で固定して、レディゴー」
「試合見て(こぶしが)パッドについたらウィナー」

ちなみに反則ルールもあります。

片岡会長:
「エルボーパッドから出た場合、エルボーダウンといってワンファウル」
「エルボーパッドから浮いた場合、エルボーアップ。ワンファウル」

肘が肘置きから出ても浮いてもいけません。二度のファウルで失格となります。

ここで、鍛治屋アナが会長に勝負を挑みました。会長vs両手の鍛治屋アナの結果は、鍛治屋アナの完敗です。

片手でも勝負できるようコツを教えてもらいました。相手の腕を自分の体の方向に引きながら横に倒すイメージが大事だといいます。さらにもう一つ。スポーツ経験はアームレスリングのみ、その道23年の中島さんが教えてくれました。

中島さん:
「(グリップを握る腕の)ひじは台に載せない。横移動。(ひじが)台に当たると台に向けて力が入ってしまう」

こうすることで腕に自分の体重をかけることができます。これで再び会長に挑みますが、やはり鍛治屋アナの完敗です。

片岡会長:「(腕)パンパン?」
鍛治屋「(腕)パンパンですね。ジムで鍛えた後みたいな」

強くなる最大のコツは「ひたすら相手と組むこと」なんだそうです。

片岡会長:
「はるジムのメンバーが地区大会や全国大会に出て、メダル取ってくれる流れが僕自身もすごくうれしいし、メダル取って来た時は本当にうれしかったので、そういう人がいっぱい出たらいいかなと思います」

ジムの皆さん:
「アームレスリング、こじゃんとえい!」

高知市長浜のはるジムでは、毎週金曜日の午後7時半ごろから練習を行っています。はるジムのホームページもありますのでご確認ください。

高知さんさんテレビ
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