お盆の伝統行事「精霊流し」のあと、爆竹や花火の燃えがらが残るまちを元通りにしようと奮闘する“深夜の清掃”に密着しました。
8月15日、長崎県内では合わせて703隻の精霊船が流されました。
KTN記者
「精霊流しが終わった直後の思案橋付近です。道路には爆竹などのゴミが大量に残っています」
にぎやかに故人を見送ったあとのまちには、たくさんの爆竹や花火の燃えがらが…。
午後10時すぎ、ほうきを持った人たちが清掃を始めました。
長崎電気軌道の職員や国・県・長崎市が委託した清掃業者です。
路面電車のレールの溝からゴミを取り除き、車道のゴミは道端に向かって掃いていきます。
作業員 森本 茂さん(72)
「やっぱり長崎は精霊船の伝統行事がある。楽しみに来る方もいる。こうして仕事をさせてもらえることはいいこと」
手作業でゴミを集めたあとは、「ロードスイーパー」と呼ばれる清掃車がゴミを吸い取ります。
KTN記者
「清掃が始まっておよそ4時間が経ちました。火薬の匂いはまだ残っているのですが、見てください、道路が元通りきれいになりました」
清掃は翌朝まで行われ、まちは元通りに。
伝統行事の陰には、作業員の奮闘がありました。