老朽化などを理由に解体が決まっている高松市の旧香川県立体育館について、池田知事は、民間資金による保存に向けた提案に対し、解体に向けて予定通り進める考えを改めて示しました。
世界的な建築家、故・丹下健三さんが設計した高松市の旧香川県立体育館は老朽化と耐震性の問題から県が10億円をかけて解体することを決め8月7日、解体工事の業者を決める入札が公告されました。
一方で、建築家などでつくる団体が先月、民間の資金で体育館を買い取るなどして耐震改修を行い、ホテルとして再生させる計画を提案しましたが、県と県教委は協議を行わない考えを示しました。
この計画について8月18日の会見で池田知事は、体育館を所有し活用する主体や耐震計画について具体的になっていないと指摘し、解体に向けて予定通り進める考えを改めて示しました。
(香川県 池田豊人知事)
「あれだけの建物、県有施設、耐震性が懸念されているものを、これ以上先延ばしにはできないのではないか」
また、池田知事は7月から8月17日までに52件のメールと10件の電話が県に届いたと話し、多くは「保存を検討してほしい」という内容だったということです。