学歴詐称問題に揺れる伊東市の田久保眞紀 市長のSNSに百条委員会で証言した証人の身元が特定できかねない書き込みが放置されている問題で、田久保市長は指摘を受けてから2日経った今なお対応を取っていません。
伊東市の田久保眞紀 市長は市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載していたものの、実際には除籍されていたことがわかっていて、市議会では地方自治法に基づく百条委員会を設置した上で事務手続きについて調査を進めています。
7月29日の百条委員会には田久保市長の知人が出頭し、「本人から大学を卒業していないと聞いた」と証言していますが、氏名や年齢・性別が伏せられたにも関わらず市長のSNSには市民から証人の身元が特定できるようなイニシャルや「精神病」と中傷する書き込みが寄せられました。
また、田久保市長自身もこの書き込みに「いいね」ボタンを押しているほか、同様にイニシャルを記した返信をしています。
この問題について、田久保市長は14日午後に報道陣から指摘を受けると、「そのような書き込みをしているのは確かですので、削除依頼をしたいと考えている」と述べましたが、16日午後6時現在で実行には移されていません。
田久保市長は8月16日に自身のSNSを更新し、「今回の騒動の全容がやっと見えてきました。事実関係に基づいてその目的を明らかにしていきます」と、“陰謀論”をほのめかすような投稿をしていますが、問題が表面化して以降、発言と行動が異なることが続いていて、 “卒業証書”を会見に持参する意向を示したものの、いまだ公開や百条委員会への提出はされておらず、一度は辞意を表明しながら撤回するなど、自身の言動が疑念を深めることにつながっています。