ロシアのプーチン大統領はアメリカとの首脳会談後の共同会見で、「危機の終結に関心がありウクライナの安全保障の確保に取り組む用意がある」と述べました。

具体的な合意内容は明らかにしていません。

プーチン氏は共同会見の冒頭でアラスカ州アンカレジへの招待に感謝を示し、今回の会談を「建設的で有益だった」と評価しました。

ロシアとアメリカの首脳会談は4年ぶりで、プーチン氏は、「両国の関係は冷戦以降、最低水準にまで悪化した」と指摘。

「対立から対話への転換には首脳同士の直接会談が必要だった」と述べ、今回の会談が関係改善に向けて重要な節目であるとの認識を示しました。

会談の主要テーマとなったウクライナ危機については「ロシアは今もウクライナを兄弟とみなしており、現在の状況に心を痛めている。

危機の終結に関心がある」と強調した上で、「ウクライナの安全保障の確保に取り組む用意があり、アメリカとの合意がウクライナの平和への道を開くことを期待している」と述べました。

また、トランプ大統領が「自分が大統領なら戦争が起きなかった」と主張していることについては、「私もそうなっていただろうと思う」と賛同する姿勢を見せました。

ただ、長期的な和平に向けては、危機の根本原因の解消が必要であるとの従来の立場を改めて示し、「ウクライナやヨーロッパが進展を妨げないことを望む」とけん制しました。

アメリカとの二国間の関係についても触れ、トランプ政権下で貿易額が増加していると指摘し、エネルギーや宇宙分野などでの協力の可能性も示しました。

会見の最後には、英語で「次はモスクワで会おう」と提案しました。

フジテレビ
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国際取材部
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