バブル時代さながらの熱気に満ちているディスコ。
実はこれ、中高年限定の婚活パーティーなんだそうです。

今、活況だという中高年の婚活市場。
「イット!」では、新たな出会いを求める女性を取材しました。

15日の「ソレってどうなの?」は、「アプリ活用も?中高年の婚活“最前線”」をテーマにお伝えします。

定年後、長年連れ添った夫婦で第二の人生。
今や当たり前とはいえないのかもしれません。

厚生労働省の調査によりますと、2024年、同居期間が20年以上の離婚、いわゆる“熟年離婚”の割合は全体の23.8%と過去最高を更新しました。
退職や子供の独立を機に熟年離婚をする人も少なくないんです。

そうした状況に伴い、中高年の婚活市場が活況に。

この日、中高年の婚活パーティーが行われていたのは、何と中高年の青春の場所、ミラーボールがギラギラと輝く東京・港区の「マハラジャ六本木」です。

ダンスタイムとトークタイムで親睦を深める婚活パーティーには、50代から60代の男女約100人が参加。
“あの頃のように”ダンスを踊りながら出会いを求めていました。

さらに今、注目を集めているのが、中高年向けのマッチングアプリです。

50代以降の世代を対象としたマッチングアプリの運営会社によりますと、利用者の数は2024年から10倍に増えているといいます。

「イット!」は実際にアプリを使って出会いを求めているミナミさん(仮名)を取材しました。

60歳のミナミさんは、3人の子供が成人したあと、5年ほど前に元夫と別れたといいます。
その後、新しいパートナーを求めてマッチングアプリを利用。

きっかけは何だったのでしょうか。

ミナミさん:
職場の若い人たちとお話をしてましたが、皆さん、ほぼ全員がアプリで出会って結婚したり、彼氏がアプリで出会ったということで、その時本当にびっくりしたんですけれども、そういう世界があったんだと初めて知りました。

若者の刺激を受け、数カ月前からアプリの利用を始めたミナミさんですが、これまで1人の男性と会ったものの、交際には至らなかったといいます。

ミナミさん:
難しいですね。なかなか思った通りにはならない。やはり趣味が同じ方、私ゴルフをよくしていたんですけれども、一緒にゴルフやっていただける方がいたらいいなと思っています。

この日の夜、ミナミさんは新たにマッチングした男性との食事の約束がありました。

ミナミさん:
私より6歳・7歳上ぐらいの方ですね。アプリを通してやりとりはだいぶしておりましたので、その方の人柄などはわかっていますけれども、やはり実際にお会いして、どうなのかなというのはありますね。

不安を抱えながらも、服を着替えて待ち合わせの場所へ。

ミナミさん:
やはり緊張はいたします。でも半面、ちょっと楽しんでこようかなと。

銀座のレストランでの食事へ向かいました。
そして待つこと約4時間。
マッチングした男性との食事を終えたミナミさんを直撃しました。

ミナミさん:
とてもいい方だったけど…やはりピンとくるものがなかったことが、私の中では…。焦らず日々の生活の中でいい人がいればいいかなという程度で、穏やかにやっていきたいと思う。

青井実キャスター:
柳澤さん、いいじゃん!って感じですよね。

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
まあ、いいじゃんって思うけど、くれぐれも、今どきはだまされることもあるから、そこだけは気をつけなきゃいけないなと。でもいつまでたったって夢を追いかけることはいいんです。

マッチングアプリの運営会社によりますと、中高年向けの利用には特徴があるといいます。
恋人や結婚相手を探すだけでなく、他者との心のつながりを求める「友達探し」を目的に利用する人も半数近くいるそうです。

ただ、その一方で専門家の多田さんは注意も促しています。

犯罪に詳しいジャーナリスト・多田文明さん:
若い人に比べて、やはり中高年の方はそうしたネットを通じた出会いに慣れてない。詐欺に遭うかもしれないって意識はやはり持っておかないと、無防備のままだとやられてしまうかなと思いますね。

では、どのようなところを気を付ければいいのでしょうか、注意ポイントと対策を聞きました。

犯罪に詳しいジャーナリスト・多田文明さん:
すぐにLINEに誘導したりしてきますので、そうさせないでマッチングアプリのメッセージ内でしばらくやりとりする。作られたような写真、そうしたものが多いときは、なりすましとか詐欺を疑った方がいいかもしれない。一番はお金の話が最終的に出てくることになるので、その時に気づくのが大事。