きょう8月15日は80回目の「終戦の日」。山形市では、市役所の隣にある「千年和鍾」で戦没者を追悼する式典が開かれた。
「千年和鍾」は、山形市が市民の平和への願いを後世に伝えようと2000年12月に製作したもの。
15日の打鍾式には、戦没者の遺族や市の関係者など約70人が出席した。
会場では山形市の佐藤孝弘市長が正午に鐘をならし、全員で黙とうを捧げて戦没者を追悼した。
(山形市遺族連合会・山岸正昭副会長)
「戦後80年の節目の年になるが、いまだに世界を見渡せば戦争や紛争があちこちである状況。そんな中、恒久平和に向けて我々の願いを鐘の音にのせて世界中に届けばいいと思う」
また、会場には寄贈された1万5000羽あまりの「千羽鶴」も飾られた。
第二次世界大戦の戦没者は県内で約3万9千人、このうち山形市では4721人が尊い命を失った。
集まった人たちは「悲劇を繰り返してはいけない」と平和への誓いを新たにしていた。