北アルプス蝶ヶ岳で栃木県栃木市の会社員の48歳男性が体調不良により行動不能となり、救助されました。
男性は14日、常念岳から蝶ヶ岳に向け縦走中、蝶槍付近(標高約2480メートル)で体調不良により行動不能となりました。
本人から宿泊予定の山小屋に「頭が痛くて、手足がしびれて動けない」と連絡があり、従業員から午後3時40分ごろ、安曇野警察署に通報がありました。
救助要請を受けて、北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員2人が出動し、男性に同行して、午後6時半ごろ山小屋に収容、救助しました。
警察によりますと、症状などから男性は軽度の熱中症とみられるということです。
男性は14日、2人パーティで三股登山口から入山していました。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「夏でも雨や強い風にあたると低体温症になる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。