高知県室戸市室戸岬町で13日から2日間行われた野外コンサート、「サマーコンサート in 室戸ユネスコ世界ジオパーク」。室戸岬に自生する巨大なアコウの木の下で、住民や観光客など30人が美しい音色を楽しみました。
演奏者は旧追手前小学校のOBで、世界的な尺八奏者の黒田鈴尊さん、高知市在住のバイオリニスト須賀麻里江さん、高知大教授で作曲家の前田克治さんの3人。
潮風に揺れる木の下で「春の海」や「カノン」など8曲を披露しました。
コンサートは、地域の自然の中で芸術に触れてもらいたいと、「国立室戸青少年自然の家」と「室戸ジオパーク推進協議会」「高知大学」が開催しました。
バイオリニスト・須賀麻里江さん:
「パワーあふれる素晴らしいアコウの木の前で、この高知の杉で魚梁瀬杉と申します。この楽器で演奏させていただけることを、心からうれしく思います」
須賀麻里江さんが使用しているのは、高知の魚梁瀬杉を使ったバイオリンです。
京都から来た人:
「室戸岬の自然と演奏がマッチして良かったです」
「木から漏れた光が舞台のライトみたいになって、すごくいいと思います」
尺八奏者・黒田鈴尊さん:
「地球のエネルギーと共生というか、共演というかね。世界中行かせていただいているけど、このジオパークのアコウの木、本当にスペシャルな場所で、こんな素晴らしい場所で演奏できて幸せでした」
観客は、雄大な自然と優しい音色のコラボレーションに癒やされていました。