発信力を高めつつ、業務の効率化を図ります。
宮崎市は、8月からAIシステムを使って市長定例記者会見のまとめ動画の作成を始めました。
(AI読み上げ)
「皆さん、こんにちは。市長定例記者会見の発表事項をさらっとご紹介。さっそくまいりましょう」
宮崎市の広報広聴室では、毎月開かれている1時間から1時間半程度の市長定例記者会見を約15分にまとめた動画をYouTubeに投稿しています。
8月からは、見やすさと業務効率化を求め、AIシステムを使った3分ほどの動画を作り始めました。
初回は原稿作成と読み上げにAIシステムを活用。会見の内容がまとめられた市のホームページのURLと一緒に原稿の長さや雰囲気などをAIに指示しました。
(宮崎市広報広聴室 大野慶斗主査)
「発表事項ごとに簡潔に大まかな内容が分かるようにキャッチーな言葉でと、説明の時間は2分程度になるように読み原稿を作成してくださいというように指示を出している」
AIが作成した原稿に間違いがないか確認した後、読み上げる速さや声質、読み方を指定して音声が出来上がります。
5秒ほど市民に完成した動画を見てもらうと…。
(宮崎市民)
「人の集中力はそんなに持たないので、1分とか2分に要約してくれていると分かりやすい」
Q.文章も読み上げもすべてAIがやっている
「そうなんですね!いいと思います」
Q.AIってわかりましたか
「わからなかった。普通にアナウンサーがしゃべられているように聞こえた」
宮崎市によりますと、これまでは動画が完成するまでに約4時間かかっていましたが、AIの活用で2時間の短縮が見込めるということです。
これまでの動画で解説を担っていた清山市長も「撮影に30分ほどかかっていたが、10分で終わり事務軽減につながった」とコメント。
宮崎市では今後、AIシステムを使って「清山市長のアバターが本人の声で読み上げる機能の作成や多言語化に挑戦したい」としています。