現在、成人の年齢は18歳に変わったが、かつての成人式にあたる「二十歳を祝う会」が県内各地で開かれた。寒河江市の式典に参加したみなさんに20歳の志を聞いた。
(リポート)
「続々と会場に足を運んでいます。久しぶりの再会を喜ぶ声があちらこちらで聞こえます」
14日は最上・村山・置賜の10の市町村で“二十歳を祝う式典”が開かれた。
このうち寒河江市の式典には、2025年4月までに20歳になった271人が参加した。
式では、齋藤真朗市長が「かっこいいすてきな大人になってほしい」と激励の言葉を送り、式の後半では地元の御輿会と参加者が一緒にみこしを担ぎ、人生の節目を祝った。
県によると、2025年に県内で20歳を迎えた人は、男性4961人・女性4783人の計9744人。
これは県が統計をとり始めた1989年以降で最も少なく、初めて1万人を割り込んだ。
人口減少が続く時代にあって、特に地方にとってはさまざまな課題があるが、参加した人からは頼もしい目標や志が聞かれた。
「中学校の先生になりたくて。教員採用試験の勉強してます。お母さんは弁当を作ってくれたり、お父さんも励ましてくれたり怒ってくれた。次は就職して恩返ししたい」
「理学療法士になるために頑張ってる。すてきな理学療法士になります」
「医療学生なので、けがや病気で困っている人を助けたい。困っている人に親身に寄り添いたくさん助けたい」
広く社会からも大人と認知される20歳。
地域社会の活性化には若い世代の活躍が欠かせない。
“二十歳を祝う式典”は、15日も県内11の市町村で開かれる。