中央アルプス中岳付近で奈良県桜井市の69歳女性が下山中に疲労により行動不能となり、救助されました。
女性は13日、2人パーティで中央アルプス千畳敷から入山し、木曽駒ケ岳から下山中、中岳付近(標高約2925メートル)で疲労により行動不能となりました。
通りがかりの登山者から付近の山小屋に「疲労で動けない人がいる」と連絡があり、従業員から午後3時過ぎ、警察に通報がありました。
中央アルプス遭難防止対策協会救助隊員が出動し、女性を発見して救助し、午後4時40分ごろ、付近の山小屋に収容しました。
警察によりますと、女性は足がつって歩けない状態だったと訴えていたということです。
女性は疲労はしているものの、けがはない模様です。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「夏でも雨や強い風にあたると低体温症になる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。