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プレスリリース配信元:さわかみ投信株式会社
さわかみ投信株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤上 龍)の取締役副社長・熊谷幹樹と当社元研究顧問・櫃割仁平氏による共同論文が、米国心理学会発行の学術雑誌『Journal of Neuroscience, Psychology, and Economics』に掲載されました。本誌は心理学と経済学の融合に興味がある研究者や実務家にとって、非常に魅力的な情報源であり、これまであまり明らかにされていなかった投資経験の有無とウェルビーイングの関係性について、新たな視点を投げかける内容となっています。
【URL】https://doi.org/10.1037/npe0000202
論文概要
投資経験の有無と投資対象が、人生満足度や生きがい等の心理的ウェルビーイングに与える影響を検証するものです。検証にあたっては4つの投資行動グループに対し、5つの心理的項目について測定しました。

検証結果と考察
- 投資家群の方が非投資家群よりも高い人生満足度と生きがいを示すことが明らかになりました。測定した心理的項目のうち「b.人生満足度」と「c.生きがい(人生の価値)」に関して、投資家群の方が非投資家群よりも高い数値を示しました。その理由として、次の3つの可能性が考えられます。第1に、投資による将来の経済的安定性への期待が、現在の心理的ウェルビーイングを高めている可能性があります。第2に、投資という行為自体が、人生における目的意識や自己効力感を高め、単なる経済的利益を超えた意味づけがなされている可能性を示唆しています。第3に、投資を通じた社会(企業)との繋がりの認識が、ウェルビーイングに寄与している可能性があります。
- 投資経験は満足感、誇り、畏敬の念といったポジティブ感情とつながりがあることが示唆されました。測定した心理的項目のうち「d.ポジティブな感情」に関して、「満足感」、「誇り」、「畏敬の念」の3つの指標において、投資家群の方が非投資家群よりも高い数値を示しました。この3指標はいずれも達成や成長に関連した感情であり、投資経験がこのようなポジティブ感情とつながりがあることを示唆しています。
- 特定の投資行動は特定のポジティブ感情と連動する可能性が示唆されました。
「d.ポジティブな感情」の測定において、長期株式投資家グループでは「満足感」の指標が高い数値を示し、暗号資産投資家グループでは「誇り」の指標が高い数値を示しました。このことは、特定の投資行動が特定のポジティブ感情と連動する可能性を示唆しています。
さわかみ投信株式会社について
さわかみ投信は1996年7月に設立された、証券会社や銀行などのグループに属さない日本初の独立系直販投信です。創業以来一貫して「一般生活者の財産づくり」としての長期投資を実践。投資先企業・お客さま・運用会社による三人四脚のもと、「長期投資で世の中を面⽩くしていくこと」をミッションに日々活動しています。HP:https://www.sawakami.co.jp/

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