シリーズでお伝えしている「はじめよう防災プラス」。
今回はフジテレビアナウンサーによる防災動画プロジェクト「備えよう」とコラボしてお伝えします。
13日は「お墓参りの熱中症リスク」を考えます。
さいたま市西区にある霊園には、お盆を前に高齢者や子供なども訪れていました。
猛暑でのお墓参り、気をつけたいのは熱中症のリスクです。
墓石をサーモグラフィーで見てみると、かなり高温だということがわかります。
フジテレビアナウンス部で「防災班」として活動している吉岡アナウンサーと比べ、墓石は熱を帯びている事を表す赤や黄色になっています。
お墓参りに訪れた人は「すごく暑いですね。事務所で日傘借りて」「暑いので、子供もいるので涼しいうちに来ました」と話しました。
この日、さいたま市は午前10時の時点で気温32度に。
お参りをする子供が水分を補給する様子も見られました。
また特有の熱中症リスクも。
お墓参りに訪れた人は「(日陰が)ないからね」「(日陰があると)ちょっとは日に当たらなくて涼しい」と話しました。
霊園には日陰はほとんどありません。
ミストを設置した休憩所を設けていますが、スペースが足りないため、あまり多くは用意できないということです。
霊園では無料で日傘や麦わら帽子を貸し出しています。
さらに道路は、特殊な塗装で照り返しを防いでいるといいます。
サーモグラフィーで見ても、奥の普通のアスファルトの道と比べると温度が違うのが分かります。
青葉園・三上知子さん:
お参りいただくお客さまが例年、(熱中症で)緊急搬送される方もいらっしゃいますので、安心していらしていただけるように園では取り組んでいます。
熱中症に詳しい専門家に話を聞きました。
東洋大学・上野哲教授:
霊園だと、日差しを浴びて長い距離を歩く必要があり、熱中症になりやすい。お年寄りとかお子さん、帰省の長旅で疲れた状態だと、それだけ熱中症リスクも上がります。
お墓参りをする際は長旅の疲れを取り、短い時間で行うことが必要です。
また、熱中症で倒れたときに対応できるよう、休憩場所や水道の場所などを把握しておくことも大事です。