学歴詐称が問題となっている伊東市の田久保眞紀 市長は8月13日、市議会の百条委員会に出頭し、証人尋問に応じました。この中で、卒業証書を検察に提出することを取り止めた理由について「状況が刻々と変化している」と述べています。
伊東市の田久保眞紀 市長は市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載した一方、実際には除籍だったことがわかっていて、市議会では地方自治法に基づく百条委員会を設置した上で、事務手続きについて調査を進めています。
これまで議長に見せた“卒業証書”の提出を二度にわたって拒み、出頭を求められても拒否していた田久保市長ですが、8月13日は百条委員会からの請求を受け、証人尋問に応じました。
田久保市長をめぐっては7月7日に開いた会見で、疑惑の“卒業証書”について卒業アルバムや上申書と共に検察へ出すと明言していましたが、今もって提出されていません。
このため、証人尋問では提出を取り止めた理由を問われましたが、田久保市長は「状況が刻々と変化しており、その都度、弁護人と相談し、どのようにするのか決めており、その結果として今がある」と述べました。
一方で、“状況の変化”とは何か聞かれると回答をはぐらかし、今後の提出意思については「検討していくとしか現時点では答えられない」と話しています。
百条委員会では午前11時半現在も田久保市長への証人尋問が続いています。