アメリカ各地で激しい雷雨・暴風・豪雨被害が相次いだ。
8月11日、サウスカロライナ州では高速道路近くで発生した落雷の影響で変圧器が爆発し、広範囲で停電が発生した。
9日、ネブラスカ州では、風速40メートル超の突風で刑務所の屋根が吹き飛び、10日にはウィスコンシン州で豪雨により河川が氾濫した。

突如放たれた閃光…落雷で変圧器が爆発

8月11日、アメリカ・サウスカロライナ州で走行中のカメラがとらえたのは、雨の降る高速道路に放たれた閃光(せんこう)、落雷の瞬間だ。

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稲妻が光ると同時に、赤い炎が十数メートルの高さまで上がり、黒煙が広がっている。
さらに雷が落ちた瞬間、向かい側の道路には青い光が見えた。

落雷の影響で、少し離れた場所に設置された変圧器が爆発した。
激しい光を放ち、前を走るトラックに向かって、火の粉が飛び散っている。

地元メディアによると、この落雷の影響により、広い範囲で停電が発生した。
けが人はいなかったが、周辺の7つの交差点で信号機が使用できなくなり、復旧まで約3時間かかった。

一方、8月9日午前5時ごろ、アメリカ・ネブラスカ州では夜明け前の刑務所が暴風に見舞われ、屋根が吹き飛ばされる様子がカメラに記録されていた。
バラバラと無数の破片が地面をたたきつけていて、当時、風速40メートル以上の猛烈な風が吹き荒れたという。
風でグラグラ揺れる別の防犯カメラには、屋根がまるごと飛ばされる瞬間もとらえられている。

一夜明け、風が収まると、刑務所は有刺鉄線のフェンスがなぎ倒され、広範囲に崩れた破片が散らばっていた。

刑務所によると、当時壊れた収容棟には387人の受刑者がいたというが、全員が避難し、けが人はなかったという。

街中に水が押し寄せ車が立ち往生…漏れ出したオイルで水が変色

また8月10日には、アメリカ・ウィスコンシン州で大雨による洪水被害が発生した。

川の水位が上がり、濁流が今にも橋をのみ込もうとしている。
川が氾濫し、街中に水が押し寄せていた。

道路には水没した車が立ち往生していて、あたりは漏れ出したとみられるオイルで水が変色している。

メジャーリーグ「ミルウォーキー・ブルワーズ」のホームスタジアム「アメリカンファミリーフィールド」では、屋根を閉じて試合が行われた。洪水による被害で、消防には600件以上の通報が入り、地元メディアは「暴風雨が歴史的な雨をもたらした」と伝えた。
(「イット!」8月13日放送より)

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