宝塚時代、苦楽を分け合った友にささげる積年の思い。
事故から40年という節目の年に初めて御巣鷹の尾根を訪れた、俳優の黒木瞳さんです。

俳優・黒木瞳さん:
早く来たかったんですけども…。こんな本当に山の中で…「しんどかったんだろうな」と思います。

1985年8月、お盆期間の混み合うさなか、524人もの乗客・乗員を乗せていたJAL123便が墜落。
犠牲者520人は、単独の航空機事故としては、現在も航空史上最悪の数字です。

慰霊式前日の11日、犠牲者の1人とかつて青春時代をともに過ごした、俳優の黒木瞳さんの姿が灯籠流しの会場にありました。

黒木さんと宝塚で同期だった北原遥子さん、本名・吉田由美子さん。
学生時代から苦楽をともにしてきました。

この日、黒木さんは宝塚の同期だった他の仲間と北原さんの思い出を振り返っていました。

同行者:
(北原さんは)お母さんって叫んでた。飛行機を見て東京に帰りたくて、寮で。それなのに…飛行機で…。

同行者:
黒木瞳は由美子(北原さん)がいたから頑張れたんですけど、由美子がいなくなったのに頑張って、偉かったね。

40年目の節目に初めて慰霊行事に参加した黒木さん。
その思いは…。

俳優・黒木瞳さん:
彼女が生きてきた24年間を、私は(北原さんが)本当に生きてきたっていうことを皆さんにお知らせしたいという気持ちでいっぱいです。

灯籠には「やっと来たよ。大好きだよ!」の文字。

そして12日、墜落地点に立つ昇魂之碑を訪れた黒木さんは「(現実を)本当に認めなきゃいけないんだなという思いがあって。ですけど本当に山の中で、しんどかったんだろうなって思います。40年という月日が(慰霊登山を)決意させてくれたというか」と語りました。

フジテレビ
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社会部
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