お盆の時期を迎え、宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎では照明が点灯されました。迎え火と送り火の意味が込められています。
8月10日午後6時半過ぎの南三陸町の旧防災対策庁舎です。
日没後、施設に設置された14基の照明が点灯され、赤い骨組みが浮かび上がりました。
2011年の東日本大震災では海からおよそ400メートルの場所にある旧防災対策庁舎に津波が襲い、町の職員など43人が犠牲となりました。
去年7月からは町が震災遺構として保存していて、照明は自身も庁舎で津波に巻き込まれた佐藤仁町長の、「お盆などに迷わず故郷に帰ってきてほしい」との願いが込められています。
お盆の時期に点灯するのは今年が初めてで、17日まで続けられるということです。
埼玉からボランティア
「建物はしっかり未来のためにも残していかなければと思った」
「日本人はお盆に思いをはせる時期なのですごくいい」
照明は町が「安全・安心の日」と定める毎月11日とその前日の10日にも点灯されています。