ウクライナとヨーロッパは9日、イギリスで高官会議を開き、15日に予定されている米ロ首脳会談を前に、停戦の代替案をアメリカ側に伝えたと現地メディアが報じました。
アメリカのウォールストリート・ジャーナルによりますと、ウクライナとヨーロッパが提案した停戦の代替案は、ロシアの停戦案に対抗するもので、ウクライナ東部の領土を一方的に引き渡すことを拒否しています。
代替案では、まず完全に停戦した上で、ウクライナ軍とロシア軍が同じ条件のもとそれぞれ撤退するよう求めています。
さらに、NATO(北大西洋条約機構)への加盟の可能性を含め、強固な「安全の保証」によって、ウクライナが守られることが盛り込まれていると報じています。
こうした中、イギリスやフランスなどヨーロッパ各国の首脳は9日、共同声明を発表し「ウクライナの平和は、当事者抜きで決めてはならない」と強調しました。