被爆80年の原爆の日を迎えた長崎市で平和祈念式典が行われ、長崎市長は核戦争に突入する危機感を「平和宣言」の中で訴えました。
会場から、テレビ長崎・本田舞アナウンサーが中継でお伝えします。
長崎市の平和公園では、9日朝から大粒の雨が降っていましたが、式典の直前にやみ、予定通り平和祈念式典が行われました。
式典には被爆者や遺族のほか、アメリカやロシアなどの核保有国や、イスラエルやインドの駐日大使、94の国と地域の政府代表など約2600人が参列しました。
式典では長崎市の鈴木市長が「平和宣言」で、即時停戦と核兵器廃絶を全世界に向けて呼びかけました。
長崎市・鈴木史朗市長:
「武力には武力を」の争いを今すぐやめてください。
被爆者代表の西岡洋さんは自らの被爆体験を語り、原爆の恐ろしさを訴えました。
被爆者代表・西岡洋さん:
絶対に核兵器を使ってはならない。使ったらすべてがおしまいです。
被爆地・長崎では、反核・反戦の思いが一層強まる8月9日となっています。