今シーズンのサンマ漁が8月10日に解禁されるのを前に、本州一のサンマの水揚げを誇る岩手県大船渡市で大型漁船が出港しました。
出港したのは大船渡市の鎌田水産が所有する大型サンマ漁船6隻です。
8日は魚市場に乗組員の家族などが集まるなか出船式が開かれ、大漁と航海の安全を祈願しました。
第三三笠丸 熊谷陽介漁労長
「緊張の方が大きいが、大船渡に少しでも水揚げできるように頑張って来る」
サンマの水揚げ量は近年、全国的に低い水準で推移しています。
国の研究機関「水産研究・教育機構」では2025年8月から12月までに漁場に来るサンマの量は「2024年並みの低い水準になる」という見通しを示しています。
大船渡市の水揚げ量は2024年5650トンと前の年の約1.5倍に増えました。
鎌田水産 鎌田仁社長
「2024年は“はしり”(早い時期)が良かった。2025年はちょっと暑いので“はしり”はまだ分からないが、さんま祭り(8月31日)までに戻って来ると思う」
出港した漁船は北海道の東にある公海で漁をして、8月下旬の初水揚げを予定しています。