瀬戸内市の国立ハンセン病療養所邑久光明園で8月7日夜に夏祭りが行われ、亡くなった入所者たちにささげる鎮魂の花火が打ち上げられました。

約2000発の花火が夜空を彩ります。邑久光明園の夏祭りには、地域の人やハンセン病を学ぶ高校生など約300人が参加しました。

光明園では2024年度4人が、2025年度はこれまでに5人が亡くなり、現在の入所者は45人に減少しています。集まった人たちは入所者とともに空を見上げ、鎮魂の祈りをささげました。

(邑久光明園 入所者自治会 屋猛司会長)
「鎮魂の花火だからわれわれも楽しむが納骨堂に入っている人にも見てほしいという気持ち」

(訪れた人)
「花火を通じてハンセン病を身近に、普通のことと考えられるようにしていきたい」
「少しでも偏見をなくしていこうという動きが自分なりにできたらいい」

ハンセン病患者を隔離する法律「らい予防法」が撤廃されて2026年で30年を迎えます。未だ社会に根強く残る偏見や差別の解消が大きな課題となっています。

岡山放送
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