7日、鹿児島県本土では午後から、久しぶりにまとまった雨が降った場所もあり、水不足が心配される地域では恵みの雨となったようです。
しかし、7日は薩摩地方で警報級の大雨となる可能性もあり、注意が必要です。
鹿児島県出水市下大川内にある農業用の高川ダムの7日午前の様子です。
ダム湖では回りの土がむき出しとなり、水位が低下しているのが分かります。
管理する出水市によりますと、7日朝の時点での貯水率は約45パーセントとなっていて、このまま水位が回復しなければ、11日から水を供給している出水平野の田畑への給水制限を予定していました。
出水市では、昼過ぎから雨が強まり1時間で21ミリの強い雨を観測しました。
ダムの水面にも雨が激しく打ち付けていました。
出水市の担当部署は恵みの雨となることに期待しています。
出水市 農林水産部・高口悟部長
「まとまった雨が降ることを期待している。稲穂が出る時期まで、計画的に給水を配分しながら影響が出ないよう努めていきたい」
出水市では、今後、高川ダムの水位の回復状況を見て、給水制限をするか判断するということです。
恵みの雨となる一方で気になるのが大雨です。
奄美地方を除く県内では、前線に温かく湿った空気が流れ込む影響で大気の状態が不安定になっています。
このため薩摩地方では8日昼前にかけて大雨となる恐れがあり、8日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で180ミリとなっています。
気象台は土砂災害や河川の増水などに注意をよびかけています。