衆議院静岡6区選出で立憲民主党に所属する渡辺周 衆議院議員が8月2日に静岡県清水町の神社で行われた例大祭に“会費”名目で現金を渡していたことがわかりました。
関係者によりますと、立憲民主党所属で当選10回の渡辺周 衆議院議員（静岡6区選出）は8月2日、清水町にある清水町貴船神社の水まつり例大祭に参加した際、受付で“会費”として現金1万円の入った封筒を手渡しました。
このため主催者側は初穂料と判断し、司会が参加者の前で渡辺議員から初穂料を納めてもらったことを報告しましたが、渡辺議員は来賓として招待されていて、例大祭自体も会費を求めていない行事だったということです。
公職選挙法では選挙の有無に関わらず、政治家が選挙区内で人や団体に寄付を行うことは一切禁止されていて、総務省はホームページで「祭りへの寄付・差し入れ」「落成祝い・開店祝い等の花輪」「町内会の集会・旅行等の催し物への寸志・飲食物の差し入れ」などを例として挙げているほか、選挙課の担当者は仮に初穂料であったとしても「お祓いなど具体的な対価がなければ公選法上の寄付に当たる可能性がある」と話しています。
渡辺議員は周囲からの指摘を受け、その日のうちに返金してもらったということです。
渡辺議員は自民党の裏金問題を受けて設置された衆議院の政治改革に関する特別委員会の委員長や党の政治改革推進本部長を務めていて、渡辺議員の事務所は取材に対して「本人は奉賛会（主催者）の会員であり、例年支払っている年会費との認識で渡したが、初穂料として受領されていることがわかり返還してもらった」と釈明しています。
一方、奉賛会などによると年会費は通常、定時総会で支払う形となっていて、渡辺議員も5月27日に開かれた総会で年会費を支払っていました。
