7日の福岡県内は広い範囲で雨となり、連日の猛暑が和らぎました。
この厳しい暑さは夏のレジャーにもさまざまな影響を及ぼしているようです。
広い範囲で雨となった7日の福岡県内。
八女市黒木町の日向神ダムの貯水率は7日朝の時点てわずか13.9%と、過去3年間で最も低い水準となっていました。
このまま雨が降らなければ、今月中旬には貯水率0%になるという深刻な予測も出ていた中、県内では、午後3時までの降水量が多いところで50ミリを観測しまさに「恵みの雨」となりました。
福岡市東区の志賀島海水浴場です。
あいにくの曇り空でビーチは閑散としていますが、そうした中…。
◆利用客
「今日は(天気が)落ち着いたので、曇りだけどいいかなと思って来ました」
曇りだからやってきたという人も。
「海水浴は晴れの日に楽しむもの」そんな常識がここ数年の環境の変化で覆されているようです。
◆海の家きばらし 高木愛さん
「例年だんだん暑くなってきているから、(利用者が)減少している。昔はテントがびっしり立っていて、シートを敷いて普通に海水浴ができた。いまはそれが出来ない」
猛暑に加えてコロナ禍で外出の習慣が薄れたことも影響し、海水浴場を訪れる人の数は年々減少。
海の家の売り上げも、去年の半分以下にまで落ち込んでいるといいます。
そうした中でもにぎわいを取り戻そうと、海の家ではさまざまな工夫をこらしています。
◆赤木アナウンサー
「甘さと冷たさが体の中に染み渡ります」
冷たいかき氷や志賀島の海の幸を提供するほか、カブトムシのプレゼントや麦茶の無料提供など訪れた人が暑さの中でも快適に過ごせるよう努めています。
◆海の家きばらし 高木愛さん
「吹き抜けで風も通りやすく日陰もあるので、安心してきていただけたら」
一方、連日の猛暑の中でも好調なのが、日が沈んでから楽しむ「ナイトゴルフ」です。
◆ムーンレイク ゴルフクラブ 鞍手コース 川田浩二 支配人
「陽が落ちると25℃前後まで気温が下がるので、だいぶ過ごしやすいラウンドになると思う。日によっては予約がいっぱいになる、満枠になる日も多数ある」
午後5時から7時半までのスタートで9ホールプレーでき、仕事終わりの人や初心者が、気軽に練習できると人気です。
何より、皆さんが口をそろえるのが「暑さ対策として夜がベスト」という声。
◆利用客
「昼やると後半グデッとなってしまうので、このくらいの時間が気持ちいい」
「(紫外線を)そこまで気にせずにちょっと日焼け止めを塗るくらいで、アフターケアもそんなにいらないのでとても良い」
気軽に楽しめるナイトゴルフですが、それでも2時間ほどかけてハーフラウンドを回るため暑さ対策は必要です。
そこで活躍しているのが、送風機能がついた「クールカート」です。
最大風速は13メートルと業務用の扇風機並みの風が出て、移動中も快適です。
◆利用客
「ゴルフせずにずっと乗っていてもいい」
「風があるだけで疲れ具合が違う。待ち時間も憂鬱ではなく、快適に過ごせる」
こちらでは3年前に「クールカート」を導入し、現在は100台あるカートの約3分の1が「クールカート」だということです。
災害級の暑さが続く中、夜に楽しむゴルフが新たな夏のレジャーとして広がりを見せています。