前線の影響で大気の状態が非常に不安定になり、激しい雨の降っている所があります。

線状降水帯が発生して大雨災害派生の危険度が急激に高まる可能性があるとして、富山県西部に土砂災害警戒情報が出され、警戒が呼びかけられています。

県内には低気圧からのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで雨雲が発達し、激しい雨が降っている所があります。

降り始めから午前5時までの降水量は、砺波市で94.5ミリ、富山市で89ミリ、南砺市高宮で82.5ミリとなっています。

この大雨で交通機関に乱れが出ています。

*リポート
「昨夜からの大雨で、あいの風富山鉄道やJRに一部遅れや見合わせが出ています。通勤通学の時間帯とあって、利用客に混乱がみられます」

JR西日本によりますと、北陸新幹線は雨量計が規制値に達したため、長野と金沢間の上下線で運転を見合わせ、運転再開は正午ごろと見られています。

また氷見線、城端線の上下線が終日、運転取り止めていて、高山線も富山・猪谷間で終日運休となっています。

あいの風とやま鉄道も福岡から金沢まで終日運休。滑川から泊間で運転を見合わせています。

富山駅では利用客が列車の運行状況が書かれた張り紙に目をやったり、駅員に尋ねる姿が多く見られました。

*利用客
「高山線なんですけど、通勤しようと思ったら(運転を)見合わせていて。在宅勤務できるかどうか会社に聞いてみているところ」

*利用客
「金沢の大学に行こうと思ってました。福岡駅でとまっていて、家に一旦帰ります」

この他、北陸自動車道は富山西から金沢東、滑川から魚津までの上下線で雨のため通行止めとなっています。

県内は、夕方まで断続的に激しい雨が降る所がある見込みです。

予想される1時間降水量は多い所で50ミリ。

8日朝までの24時間降水量は120ミリとなっています。

小矢部川ではこの大雨で午前9時過ぎに「氾濫危険水位」を超え、高岡市や射水市で浸水するおそれがあるとして、避難情報に十分注意するよう呼びかけられています。

線状降水帯が発生して大雨災害派生の危険度が急激に高まる可能性があるとして、県と気象台は土砂災害警戒情報を高岡市や氷見市、黒部市、魚津市、砺波市、小矢部市、南砺市、射水市、入善町、朝日町の8市2町に出し、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけています。

富山テレビ
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