広島平和記念式典 子ども代表のことば:
あの日の出来事をヒロシマの歴史を二度と繰り返さないために、私たちが被爆者の方々の思いを語り継ぎ、一人一人の声を紡ぎながら平和を創り上げていきます。
広島に原爆が投下されてから80年となる8月6日。
平和記念式典には、過去最多となる120の国と地域の代表など約5万5000人が参列しました。
山陰でも多くの人が犠牲者を悼み、平和への祈りをささげました。
鳥取市では、県原爆被害者の会の主催で追悼式典が開かれ、県内出身の被爆者や犠牲者の遺族など約50人が出席しました。
式典では、昨年度新たに亡くなった県内の被爆者13人の名前が追加された名簿が納められたあと、出席者が花を手向けて犠牲者を追悼しました。
鳥取県原爆被害者の会(4歳の誕生日に被爆)石川行弘さん:
被爆者自体の高齢化で10年先はないなと思っている。とにかく「核被害者」そういう世界に非常に多い方の力を結集して核兵器廃絶運動、平和運動を続けていかなくてはいけない。
広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分に合わせ、黙とうをささげたのは江津市有福温泉町の住民14人。そして祭壇に花や折り鶴を供え、原爆の犠牲者の霊を慰めました。
ここ有福温泉町には、かつて延べ90万人の被爆者が利用した宿泊療養施設「有福温泉荘」があり、毎年8月6日に慰霊祭が営まれていました。
施設は2013年に閉所されましたが、被爆の記憶、そして療養施設が置かれた歴史を伝えていこうと、今も地元の自治会が慰霊祭が営んでいます。
有福温泉町連合自治会 盆子原温会長:
高齢化が進む町の中で、どうやったら継げていけるのかなという思いがある。ここにこういうものがあったんだということを見える形で残していくような取り組みも必要かなと思っている。
会場には写真やポスター、療養施設の利用者が残したメモなどが展示され、原爆の記憶を伝えていました。