熊本県教育委員会は不適切な会計処理や重体事故を起こしたとして、8月5日付で教職員など4人を懲戒処分とした。また、8月2日県教委の課長が万引きの疑いで現行犯逮捕された事件について、8月5日の定例会で越猪県教育長が謝罪した。
3年間会計簿作らず 約4万円の不足金も
停職の懲戒処分を受けたのは、2022年度から3年間、八代教育事務所が管轄する小学校で事務職員を務めていた男性(28)。

熊本県教育委員会によると、この事務職員はドリルなどの教材を買うために、保護者から集める学校徴収金について、会計簿などを作らない不適切な会計処理を3年間行ったという。

事務職員が異動した2025年4月に未発注の教材があることなどから、問題が発覚。調査の結果、事務職員は教材の納品書や請求書、領収書など、必要な書類を一切保存せず。

2024年度分に関しては、保護者に返金する金額について、約4万円の不足金が生じたという。事務職員は不足金を全額弁償した。

熊本県教委は、8月5日付でこの事務職員を停職3カ月に、会計責任者である当時の校長2人も減給10分の1(2カ月と1カ月)の懲戒処分とした。

また、熊本県教委は2024年2月に重体交通事故を起こした特別支援学校の教諭の女性(49)を8月5日付で減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。
課長が窃盗容疑で現行犯逮捕に謝罪
一方、8月5日に開かれた定例の熊本県教育委員会で8月2日に熊本市中央区にあるドラッグストアで、県教育庁の施設課長の花房博容疑者(55)が万引きの疑いで現行犯逮捕されたことについて、越猪浩樹県教育長が謝罪した。

越猪県教育長は「警察の発表内容が事実なら、公務員としてあるまじき行為で、誠に遺憾」と話し、熊本県教委は「事実の詳細を確認したうえで、厳正に対処する」としている。
(テレビ熊本)