熊本県教育委員会は不適切な会計処理や重体事故を起こしたとして、5日付で教職員4人を懲戒処分としました。また、8月2日県教委の課長が万引きの疑いで現行犯逮捕された事件について5日の定例会で、越猪県教育長が謝罪しました。

【熊本県教育委員会の会見】
「深くお詫び申し上げます」

停職の懲戒処分を受けたのは2022年度から3年間、八代教育事務所が管轄する小学校で事務職員を務めていた男性です。

県教育委員会によりますと、この事務職員はドリルなどの教材を買うために、保護者から集める学校徴収金について、会計簿などを作らない不適切な会計処理を3年間行ったということです。

事務職員が異動した今年4月に未発注の教材があることなどから、問題が発覚。調査の結果、事務職員は教材の納品書や請求書、領収書など、必要な書類を一切保存せず、昨年度分に関しては保護者に返金する金額について約4万円の不足金が生じたということです。

事務職員は不足金を全額弁償。

県教委は、5日付で停職3カ月に、会計責任者である当時の校長2人も減給10分の1、2カ月と1カ月の懲戒処分としました。

また、県教委は去年2月に重体交通事故を起こした特別支援学校の教諭の女性を5日付で減給10分の1・1カ月の懲戒処分としました。

一方、5日開かれた定例の県教育委員会。8月2日に熊本市中央区にあるドラッグストアで、県教育庁・教育総務局施設課長の花房 博容疑者が万引きの疑いで現行犯逮捕されたことについて、越猪 浩樹県教育長が謝罪しました。

【越猪 浩樹 県教育長】
「警察の発表内容が事実なら、公務員としてあるまじき行為で、誠に遺憾」

県教委は「事実の詳細を確認したうえで、厳正に対処する」としています。

テレビ熊本
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