7月、岩手県盛岡市の県警察学校で、県内の報道機関向けの1日体験入校が開かれ、松澤凱斗アナウンサーが参加しました。
岩手県の安全を守る警察官になるため、日々訓練を重ねる警察学校について身体を張って取材してきました。

体験入校が行われた岩手県盛岡市の県警察学校では、2025年度、82人の初任科生が警察官として必要な法律や犯人を確保する逮捕術など半年から10カ月の期間学んでいます。

体験入校の1限目は座学で、実際の事案を想定し、警察官としてどうあるべきかや使命や職業倫理について学びました。

松澤凱斗アナウンサー
「(警察官として)マインドの部分、一番大事な部分を教育されているなと。(警察官は)本当に頼りになるなと思って勉強しています」

1限目が終わると昼食です。
毎週金曜日の昼食はカレーで、大き目に切られた具材がたっぷりと入っていて、大人気です。

そして、パワーをチャージした後の2限目は点検教練といわれる実技です。
この実技は警察官の装備品の点検で、日ごろ使う道具のメンテナンスは欠かしません。

チームワークの強化や部隊行動に必要な集団行動の訓練では、警察学校の皆さんに丁寧に教えてもらいながら体験しました。
少しぎこちない気もしましたが、無事やりきることができました。

3限目授業は、「逮捕術」の訓練です。
逮捕術とは、抵抗する犯人に対して、必要最小限の力で逮捕・制圧するための技術で、大きなミットにパンチやキックを繰り出す練習をしました。

身体を張って県民のいのちを守る警察官ですが課題を抱えています。
県警の受験者の数は、10年前の2015年には530人でしたが、年々減少し2024年は、320人と10年前と比べ6割ほどになってます。
少子化の影響などから目指す若者自体が減っていることが要因です。

こうした状況の中、警察官を志した初任科生からは強い使命感が感じられました。

岩手県警察学校 佐々木瑠壱巡査
「訓練や勉強といったことを毎日全力で、何一つ欠かすことなく全力でやっていき、県民の命を全力で守れる警察官になりたい」

岩手県警察学校 南部一成校長
「(生徒は)県警の将来を担う貴重な宝でございます。私たち教職員も一生懸命、県民のために初任科生を鍛えてまいります」

そして、約6時間の訓練を終えると修了証書が手渡されました。

松澤凱斗アナウンサー
「体験入校無事修了しました。岩手の安全は日々の皆さんの鍛錬のおかげで成り立っているのだなと改めて感じました。私も岩手のために精いっぱい働きます」

岩手めんこいテレビ
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