岸田前総理らを殺害しようとした罪などに問われ、懲役10年の判決を受けた男の控訴審が始まり、弁護側は一審の破棄を求めました。
木村隆二被告(26)はおととし、和歌山市の選挙演説会場で爆発物を投げ込み岸田前総理らを殺害しようとした罪などに問われています。
木村被告は一審で殺意を否認しましたが、和歌山地裁は、「『死んでもかまわない』という未必的な殺意があった」などとして、懲役10年の判決を言い渡していました。
きょう=5日の控訴審で木村被告は裁判長に名前などを聞かれても無言で応じませんでした。
弁護側は改めて殺意を否認し、一審の判決には憲法違反や事実誤認があるとして破棄を求めましたが、検察は控訴理由に当たらないと主張し、裁判は即日結審しました。
判決は、来月25日に言い渡される予定です。