「7月5日に日本で大災害が起きる…」。香港などで広がった“あの予言”の日から1か月。米子空港と香港を結ぶ便の運休が決まるなど、山陰でも思わぬ形で影響が出ました。根拠のないうわさは今、香港でどのように受け止められているのでしょうか。
2024年10月、約5年ぶりに再開した米子空港と香港を結ぶ「グレーターベイ航空」の国際定期便。
搭乗率は、多い時で約70%と好調な滑り出しを見せていましたが…。
「7月5日に日本で大災害が起きる」といった根拠のないうわさが香港で広まり、日本への旅行を控える動きが広がりました。
米子香港便も搭乗率が低下し、6月には再開後最低の40.3%に。その結果…。
グレーターベイ航空・伊藤弘輝日本支社長:(7月2日取材時)
9月以降当面の間、運休することを決定いたしました。
グレーターベイ航空は様々な外的な要因があるとしつつも、「うわさ」が決定打となり、2025年9月から当面の間運休することを決めました。
「予言の日」から1か月。
櫃田優果記者:
米子空港です。カウンターの前は香港便を利用する観光客で長蛇の列ができています。
8月5日午後、米子空港に到着した香港便。
香港からの観光客が次々と降りてきました。
香港からの観光客:
デマは落ち着いたと思う。7月の予言が終わってから、香港の友達が日本に遊びに行っていました。
香港からの観光客:
7月には多くの人が災害予言のことを話題にしていたが、8月に入ってだいぶ落ち着いたようで、多くの人が日本に来るだろう。
うわさは沈静化しているようです。
鳥取県によると、香港便の搭乗率は、予言の日・7月5日以降、徐々に回復。
7月の搭乗率は、6月からV字回復すると見込んでいます。
香港からの観光客:
もう一度ここ(山陰)に行こうと思えば別のところから来ないといけなくなるので、とても残念に思っています。
グレーターベイ航空は、運休前の7月、8月の利用状況を見極めて再開への判断材料としたいとしていて、県はできる限り早い復活を目指して、引き続き観光客誘致のためのプロモーションなどを行っていくとしています。