広島に原爆が投下されて8月6日で80年です。香川県庁で5日、戦争の犠牲者を追悼する式典が行われました。
香川県庁で行われた追悼式には遺族など約120人が参列しました。式では、池田豊人知事が「今年は戦後80年の節目の年。記憶の風化が危惧される中、戦争の悲惨さを次世代に伝えていく」とあいさつし、遺族を代表して、多田一明さんが追悼の言葉を述べました。
(遺族代表 多田一明さん)
「私たち戦没者遺族が歩んだ道のりは決して平坦なものではなく、険しく長い年月だった。戦争の無い平和な世界の構築に全力を尽くさないといけない」
そして参列した人たちは戦争で命を落とした香川県関係者3万7907人に花を手向け、哀悼の意を捧げました。
(参列した遺族)
「父親の追悼。いつまでも戦争をしている国があるから日本だけは頑張ってもらいたい」
「亡くなった人がたくさんいるので、平和な日本、世界になってほしい」
このあと、さぬき市の津田高校2年、三好彩心さんが「若い世代に戦争を伝えることが私たちにできること」と作文を発表し、参列した人たちは平和への願いを新たにしていました。