夏の全国高校野球選手権大会の開会式がきょう=5日”午後4時”から行われました。
暑さ対策のため「史上初」の取り組みです。
■夏の甲子園「午後4時から」開会式
”午後4時”から始まった「第107回 全国高校野球選手権大会」の開会式。
全国から甲子園球場に集まった球児たちが行進します。
智弁和歌山高校の山田希翔(まれと)主将が選手宣誓を行いました。
【智弁和歌山高校・山田希翔主将】「宣誓。私たちは人々の心に大きな感動を届けたいと思います。自然環境や社会状況が変化していくなかで高校野球のあり方も問われています。しかし、その魅力は変わりません。甲子園で思う存分野球ができることに感謝し、勇気を持って全力でプレーすることを誓います」
■「暑さ対策」初日の開幕試合はナイターに
宣誓でもあったように、プレーする環境は”異常な暑さ”に変わってきています。
そこで、ことしからはこれまでの”朝イチ”の開会式から試合という流れを一変させ、史上初となる”夕方”からの開会式に。
そのあとの開幕試合は初のナイターとなります。
また、気温が高い時間を避けて、朝と夕方に試合をする「2部制」を6日目まで拡大したり、試合前のノック時間を7分から5分に短縮したりするなど、選手の暑さ対策に力を入れています。
18日間におよぶ真夏の熱い戦い、選手たちが”暑さ”に負けないための対策が求められています。
■元AERA編集長・浜田さん「開催地や開催時期もいずれ考えないと」
憧れの舞台でプレーしたい球児たちが多い一方で、球児や関係者、観客の命を守ることも求められています。
【犬山紙子さん】「異常な暑さが数年続いているということは、もうこれがスタンダードなんですよね。午後4時からでもめちゃ暑いと思うんですよ。これも試行錯誤中というか、球児たちにとってプレーしやすい。人命が守られる観点から、屋内も視野に入れなければいけない暑さなのかなと思います」
【ジャーナリスト・浜田敬子さん】「いまの暑さ対策の延長でどこまで持つのか。開催時間をずらしたりとかしても、全力でプレイすることが一番大事だし、見てる方たちの健康も大事なので、開催地や開催時期もいずれ考えないといけないと思います」
(関西テレビ「newsランナー」2025年8月5日放送)