米価格が高騰する中、政府は5日夕方開いた関係閣僚会議で増産にかじを切ると発表しました。
米の価格高騰について政府は、訪日外国人客や1人あたりの消費量の増加を考慮せずに「生産量は足りている」と判断したことが要因で、流通実態の把握に消極的で備蓄米の放出時期が遅れたことがさらなる価格上昇を招いたと分析しています。
このため政府は今後、米の増産にかじを切り、放棄されている耕作地の拡大食い止めや輸出の抜本的拡大に全力を傾けることなどを表明しました。
この政府の方針転換について元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子さんは、「米が足りていないと政府が認めて、増産に舵を切ったことは正しいと思うが、人手不足など課題がある中で増産に向けグランドデザインを描いてほしい」と指摘しました。
■”国が米が足りていないこと認め増産へ”「方向性正しい」も「グランドデザインを」
【浜田敬子さん】「まず米が足りていないってことを政府が認めて、増産に舵を切ったということは、私はその方向性は正しいと思います。
じゃあ増産のために、どういうグランドデザインを描くかですよね。そう(増産と)言っても人手不足だし、『大規模化』って、すぐにできるわけじゃないので。耕作放棄地みたいなものをまとめるってこともおっしゃってましたけども、それまでに例えば暑さに強い品種に切り替えていくとか、できることからやって、もっと『5年後、10年後』みたいな、そういったグランドデザインを描いてほしいなと思います」