衆参ともに少数与党となった中で、初めて行われた国会の集中審議。
参院選に敗北したことで、自民党内から退陣要求が噴出している石破首相に対し、野党のトップからも厳しい質問が投げかけられました。
国民民主党・玉木代表:
そもそも総理、いつまで続投されるんですか?
石破首相:
この日米合意は、私どもの政権においてずっとアメリカと交渉続けてきたもの。国難という言い方をあえてするならば、その突破。それがいつなのかということは断定できない。
国民民主党の玉木代表の直球質問に、石破首相は国難突破を理由に、改めて続投への意欲を強調。
これに対し、玉木代表は「長くされるなという印象を受けましたね」と答弁しました。
一方、立憲民主党の野田代表は「君子豹変(ひょうへん)してでも、比較第一党としての責任を果たしていくんだというようなことがない限り、続投するということは民意を無視した居座りにしかみえない」と、続投を批判したうえで、トランプ関税を巡って合意文書を作らなかった理由などを追及。
立憲民主党・野田代表:
文書も作らなかったら、拡大解釈して日本はぼられ続けるのではないか。
石破首相:
相手が普通の人ではない。ルールを変える人なんだ。文書を作ることによって、関税の引き下げが遅れるという事を私どもは一番恐れている。
また、自民党が参院選で公約とした1人2万円から4万円の現金給付については、立憲民主党の野田代表の「自民党は公約した給付金をそのまま実現しようとするのか?」との問いに対し、石破首相は「減税より給付と言っていたが、必ずしも理解はいただけなかった。徹底的に議論して、国民の期待に応えるのは我々の責務」と回答しました。
身内から“石破降ろし”が起きる中、進退はどうなるのか。
立憲民主党・野田代表:
やりたい事があるならやったらいいと思う。続投する気があるなら。
国民民主党・玉木代表:
国政の課題はいくらでもあるし、延々続く。それがあるから続投だって言ってたら、いつまででも続投できる。
5日は舞台を参議院に移し、集中審議が行われます。