広島を訪問中の石破首相は、アメリカの核兵器を日本で運用する「核共有」について「全く考えていない」と述べ、非核三原則を堅持する考えを強調しました。
石破首相:
核共有というのは、その言葉が所有権を持つとか誤解をしておられる向きもございますが、非核三原則との関係で、そのようなことを全く考えているわけではございません。
石破首相は、非核三原則について「政府として政策上の方針として堅持していて、見直す考え方はない」と強調しました。
そのうえで、アメリカが核を使うか使わないか意志決定する過程で日本がアメリカと意思疎通を行うことは重要だと指摘し、そのことは「核兵器のない世界という目標に向けて努力をすることと矛盾しない」と説明しました。
そして、NPT(核不拡散条約)は、核保有国と非保有国が広く参加する「唯一の枠組み」だとして、2026年のNPT運用検討会議に向け、対話と協調の精神を各国に強く呼びかける考えを示しています。